活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan

2つの部品の形状を比較検査するためにカラーマップを作成

基本情報

地域:兵庫県

業種:樹脂成型メーカー

サイズ:300×100×100mm

材質:鉄

納期:実働1日

納品データ形式:カラーマップレポート(PDF)

兵庫県にある樹脂製品メーカー様より、生産ラインで使用している部品の形状の比較検査を行うための、三次元測定およびカラーマップレポート作成のご依頼をいただきました。

「比較検査対象の部品は2点で、図面と比べて偏差が分かるデータがほしい!」

今回、樹脂製品メーカー様の方で検査の対象にしたいと言われていたのは、生産ライン上で使われている2つの部品でした。

これらはそれぞれ、同じ目的で使われる、同じ形状の部品です。

 

たしかに部品の太さや幅、カーブの付き具合など、ひと目見る限りでは違いが無いように感じるのですが、実際にその部品を通して出来上がってくる製品の形状は、曲線部の形状が違ってくるので、やはりどこか違うのだろうという確信があったそうです。

「どこが違うのかは、1度データに起こして、詳しく形状の比較検査をしないと分からない!」ということで、当社にお声がかかりました。

 

そして、打ち合わせの結果今回は、自由曲面形状のような測りにくいところの形状も、高精度でデータ化できる3Dスキャンの技術を用いて、比較検査に使える精巧なカラーマップレポートを作成することになりました。

元の設計図面と部品2つを比較検査できる2D図(カラーマップレポート)を作成

今回の事例では、部品の製作のもとになったという設計図面が現存していました。このデータも参考にすれば、”正しい形状はどんな形状だったのか”を把握することも可能です。

部品が2つとも、それぞれ当初の図面とはズレている可能性もあるため、基本となるデータがあるに越したことはありません。

 

さて、2つの部品のカラーマップレポート作成には、当社所有の高精度光学式3Dスキャナーを使用します。

3Dモデリングを行う時などと同様に、まずは現物のスキャンデータ(STLデータ)を取得します。

そして、そのSTLデータを、カラーマップレポートに落とし込みました。

 

カラーマップとは、比較データの差異が、色の濃淡で分かりやすく表示される2D図のことを指します。

今回の部品のように、自由曲面で構成されているような物の場合、パッと目で見て違いが分かりやすいカラーマップは重宝されます。

 

カラーマップレポートは、プラスであれマイナスであれ、差異が大きいところほど色が濃く表示されます。

今回の部品においては、海外で作られた方の部品の、波形形状の底にあたる部分に、設計図面や国内製部品との大きな差異が見られ、ここが製品の仕上がりに影響を与えている部分なのではないかと推測されました。

 

この比較検査の結果をもとに、不良対策をされていくそうです。

 

当社では、3DCADデータの作成だけではなく、「2つの部品を比較検査してほしい」「部品と設計図面の比較検査をしてほしい」という時に便利な、高精度カラーマップの作成も行えます。

差異が分からず困っているものがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

2つ以上の部品を比較できるカラーマップの作成なら水谷製作所まで!

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