活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD

手加工で修正された鉄製部品をCADライクモデリング

基本情報

地域:和歌山県

業種:部品メーカー

サイズ:150×120×200mm

材質:鉄

納期:実働2日間

納品データ形式:IGES、STEP

和歌山県にある部品メーカー様から、ある鉄製部品のCADライクモデリング(マニュアルモデリング)を受注しました。

生産ラインを増やしたいが、取り付けている部品に複製しにくいものがあった

今回、部品メーカー様が、CADライクモデリングの対象となる鉄製部品を複製したいと思われたのは、ある製品の増産が決定し、それにともない生産ラインを増やさなくてはいけないことが理由です。

 

ただ、そのライン上の機材の中には、調整のために現場で手加工で修正を繰り返してきた部品がありました。

図面は存在するものの、他の部品とは違い、修正を繰り返しているため、大きく誤差があります。

そもそも、図面そのままの形状・寸法の部品では不都合があり、現場で修正を繰り返してきたということでもあるので、今回の場合、図面は参考になりません。

 

仮に、図面そのままの形状・寸法で鉄製部品を複製した場合、またこれまでと同じように使えるようにするためには、同じような修正が必要となります。

※これまでは、人の手でヤスリをかけるなどして、細かく修正をされてきたそうです。

 

微調整には時間がかかってしまいますし、時間をかけても現行の部品と同じ部品に仕上がるのかは分かりません。

そこで今回、現在動いている生産ラインで実際に使われている鉄製部品の寸法・形状データを高精度な3Dスキャナーで取得し、それをCADライクモデリング(マニュアルモデリング)して、複製の参考にしようという事に決められました。

部品の修正箇所と取り付け位置を特に重視したCADライクモデリング

今回のCADライクモデリングで特に重視したのは、やはり手加工によって修正された部分です。

手作業による修正箇所は、傾き加減やRが一定ではなく、形が歪になりやすいところなので、アナログ測定はもちろん3Dスキャナーを活用したCADライクモデリングでも、難しい作業なのです。

 

幸い、今回お持ち込みいただいた部品は、そこまでガタガタに修正されているものではなく、ある程度均されていた部分もあったので、高い精度を保って3Dデータ化することができました。

 

また、修正箇所と同様に緻密なCADライクモデリング作業を行ったのは、生産ライン上の機材への取り付け部分です。

取り付け部分はボルトのような形状をしていましたので、溝の深さなど現物に忠実でなくては、うまく機材に取り付けられない可能性があります。

 

 

水谷製作所では、他の同じような事例で、「想像以上にキレイな面構成の3DCADデータをいただけて嬉しい!」と好評価をいただいたことも多くございます。

 

今回の事例のように、「最初から修正を盛り込んだ形状・寸法の3DCADデータがほしい!」ということを検討されていましたら、弊社のリバースエンジニアリングサービスが有効になるのではないかと思われますので、ぜひ1度ご相談ください。

 

鉄製部品のCADライクモデリングなら水谷製作所まで!

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