活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD

フィギュアの複製に必要な3Dデータを作成(オートサーフェスモデリング)

基本情報

地域:大阪府

業種:試作モデルメーカー

サイズ:200×100×40mm

材質:石膏

納期:実働1日間

納品データ形式:IGES、STEP

大阪府で試作モデルなどを製作しているメーカー様から、「フィギュアを複製する型を、マシニング加工で削り出す際に、必要なデータの基となる3DCADデータを作成してほしいです」とご相談がありました。

「平坦部のない有機形状のフィギュアを複製するための型が欲しい」と先のお客様から要望があった

ご依頼のきっかけは、試作モデルメーカー様の先のお客様より、「石膏でできたハンドメイドのフィギュアを量産できる、型がほしいです」とメーカー様に依頼があったことでした。

 

ハンドメイドのフィギュアは、平坦部のない有機形状でした。

色々なポーズをきめている人型のフィギュアや、動物のフィギュアがこれに該当します。

形はとても複雑で、アナログ測定はほぼ不可能でした。

 

先のお客様が言うフィギュア量産用の型は、樹脂をマシニングセンタという機械で削り出して作ります。

マシニングセンタで削り出しを行うためには、マシニングセンタ用の加工データが必要で、更にその加工用データを作るためには、基となる3DCADデータの作成が必要でした。

 

しかし、メーカー様の方では、複雑な形を3DCADデータ化できる設備はありませんでした。

それで、3DCADデータの作成サービスを行っている水谷製作所にお声がかかったのです。

有機形状を1面ずつモデリングするのは至難の業なので、オートサーフェスモデリングを提案

人型フィギュアや動物フィギュアのような有機形状は、あまりにも複雑すぎて、1面ずつモデリング(マニュアルモデリング)していくのは、熟練したオペレーターの腕でも至難の業です。

面と面のつながりがほぼなく、微調整を繰り返してもなかなか実物どおりの綺麗なデータにはなりません。完成までには、かなりの時間と費用を要してしまいます。

 

そこで、フィギュア実物の形状通りのデータが欲しいということなら、オートサーフェスモデリングでも問題ないのではないかと考え、打ち合わせの際にお客様に提案させていただきました。

 

実物そのままの形状でデータ化され、後から編集等は出来ない手法ではありますが、お客様から「外見重視なのでオートサーフェスモデリングで大丈夫です」と了解をいただき、モデリング作業に入りました。

データ化が難しい有機形状でも、オートサーフェスモデリングならデータ化可能なケースがある

オートサーフェスモデリングについては、特段難しいところはなくスムーズに作業は進み、実作業1日間で、フィギュアの量産型作りに必要なデータを納品することができました。

※削り出しに使用するため、データは反転(凸形状を凹形状に)させる必要がありましたが、その作業はメーカー様の方ですぐできるとの事でした。

 

先述したようにリバースモデリングでは、フィギュアのような有機的な形状のデータ化を苦手とするところがあります。

 

しかし、お客様のデータの使用用途によっては、オートサーフェスモデリングで作成したデータでもOKという場合があり、そのようなケースならば、納期やコストを抑えた最善策を提案させていただくことができます。

※フィギュアの形状によっては、モデリングをお断りすることもあります。

 

オートサーフェスモデリングで対応できるかどうかは、実物の形状や使用用途で判断されますので、まずはご相談をいただければと思います!

 

フィギュアの3Dデータの作成(オートサーフェスモデリング)のことなら、水谷製作所にご相談ください!

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