活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD

プレス金型を綺麗に作り直すために3DCADデータ化

基本情報

地域:京都府

業種:成型品メーカー

サイズ:150×150×200mm(4種類)

材質:鉄

納期:実作業5日間

納品データ形式:IGES、STP

プレス金型を使って、プレス成型品を生産されているメーカー様より、3DCADデータ化のご依頼をいただきました。

現在使用しているプレス金型が破損してしまったので、新しく作り直されるとのことでした。

プレス金型は溶接などの手加工を繰り返して段差ができ、製造時のデータとは別物になっていた

プレス金型は、機械に合わせて使用する際、溶接やヤスリによる再調整を行ってきたそうです。

特に、溶接による調整はこれまで何度も繰り返し行ってきたため、溶接を行った部分に盛り上がり(段差)ができ、製造時のデータとは、全く別の形状になっていました。

 

製造時のデータをもとにプレス金型を作り直すと、また細かく調整を行わなくてはならず、時間や人手がかかってしまいますし、現在生産しているプレス成型品と同じようには製品が出来あがってこない可能性が高いです。

 

プレス金型の作り直しには、「破損箇所や無駄な段差を綺麗に均したもの」かつ「現在の成型品の形状にかかわる重要な箇所(修正後の箇所)の寸法・形状を維持したもの」である、3DCADデータが必要と考えられました。

 

そこで、今のところはまだ破損には至っていない他のプレス金型も含めて、計4枚のプレス金型の3DCADデータ化を行いました。

プレス金型(修正後)の穴位置と刃の形状は忠実に再現し、その部分以外の段差を均して3DCADデータ化

今回お持ち込みいただいたプレス金型において重要だったのは、プレス金型を機械にセッティングするためのノックピンを差し込む穴位置、そして成型品を切断する刃の形状(ラインや高さ)でした。

 

ノック穴位置や刃の形状に関しては、修正を繰り返した今の形状が重要でしたので、スキャンデータそのままの形状で、忠実に3DCADデータ化を行うことにしました。

 

また、出来あがってくる成型品の形とは直接関係ない段差(凹凸)や破損箇所に関しては、モデリングの際にキレイに均して、3DCADデータ化しました。

 

今回は計4種のプレス金型のリバースモデリングを行い、出来上がり次第、順次プレス金型の3DCADデータを納品させて頂きました。実作業約5日間で、3DCADデータを完納しました。

 

 

プレス金型は、後から細かく溶接やヤスリで調整していくことが多く、製造時のデータとは寸法・形状が異なるケースがとても多いです。

 

「プレス金型のこの部分は、現物に忠実なデータがほしい」、あるいは「この部分の歪みは直してほしい」などのご要望は、3DCADデータ化でかなえることができるかと思います。

金型の補修や、バックアップ用としてのデータ作成にお困りでしたら、ぜひ1度ご相談ください。

 

プレス金型の3DCADデータ化なら、水谷製作所まで!

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