レーザースキャナーで3D測定できない時の外注先として利用いただいた事例
基本情報
地域:兵庫県
業種:プラスチック成型品・金型メーカー
サイズ:200×300×250 mm
材質:プラスチック
納期:実作業1日間
納品データ形式:STLデータ
兵庫県の、プラスチック成型品や金型を製作されているメーカー様から、3D測定のご依頼をいただきました。
「生産しているプラスチック製品の、品質検査を行うために精度の良いSTLデータが欲しい」との事でした。
レーザー式の3Dスキャナーでは3D測定できなかったため、違う種類の3Dスキャナーを持つ会社に外注しようと思われた
メーカー様の方では、レーザー式の3Dスキャナーを所持しておられました。
そのため通常なら、プラスチック製品の品質検査業務も、自社で行うことができるはずなのですが、今回検査の対象となるプラスチック部品を、スキャニングしてみたところ、なぜかうまくいかなかったそうです。
お客様が使用されているレーザー式の3Dスキャナーは、測定物の形状によっては、レーザー反射がうまくいかず、きちんとスキャンデータを取ることができないこともあります。
今回のプラスチック部品は、部品の真ん中に向かって大きく窪みがある”すりばち”のような形状で、窪みの中心にはギザギザがありました。
このギザギザのあたりのスキャンデータが、うまく取得できなかったそうです。
そこで、水谷製作所のもつ非接触型光学式3Dスキャナーでの3D測定を試してみることになりました。
非接触型光学式3Dスキャナーを活用し、プラスチック部品を3D測定
水谷製作所の所持している3Dスキャナーは、非接触光学式で格子投影型の3Dスキャナーです。
お客様の会社で所持しているレーザー式の3Dスキャナーに比べて、若干精度は落ちてしまうのですが、今回お持ち込みいただいた部品のように、すりばち状の複雑な形状の部品でも、問題なく3D測定を行うことができます。
そして、非接触光学式の3Dスキャナーは、レーザー式の3Dスキャナーと比べると、データ取得にかかる時間が短いこともポイントです。(具体的にどのくらい短くなるのかは、ケースバイケースではあります)
非接触型光学式3Dスキャナーで、すりばち状のプラスチック部分の一部分を試し撮り(1shot)し、お客様に試し撮りスキャンデータを確認していただいたところ、「精度に問題はありませんので、これで3D測定を進めてもらって大丈夫です!」と判断をいただきました。
実作業1日間で、STLデータを納品
その後、本格的に非接触型光学式3Dスキャナーを活用した3D測定の作業に入り、スキャンデータをもとにSTLデータを作成し、実作業1日間でお客様に納品しました。
STLデータを元に、プラスチック部品の品質検査を進めていくそうです。
非接触型光学式3Dスキャナーも、大分製造業界に出回ってはきましたが、高精度な物にはまだまだ高額な物も多く、気軽に導入できるというわけではありません。
新製品開発の時だけに、3D測定をして品質検査を行うという場合(たまにしか使わない)は、採算が取れないことも多いでしょう。
今回の事例のように「自社の設備では、ある部品の3D測定がうまくできないので、どこかに外注したい」とお考えでしたら、ぜひ1度お問い合わせいただければと思います。
3D測定を外注するなら、水谷製作所まで!