活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD

鋳造用木型の作り直しに備えたリバースモデリング 

基本情報

地域:群馬県

業種:部品メーカー

サイズ:最大300×250×100mm

材質:木

納期:4日間

納品データ形式:STEP

群馬県の部品メーカー様から、古い鋳造用木型のリバースモデリング(3DCADデータ化)のご依頼をいただきました。

 

鋳造用木型の設計当時の図面を探されたものの、古すぎてどこにも残っていなかったそうです。

設計図面が残っていないと、もし木型が何らかの原因で破損してしまった場合、すみやかに作り直しをすることができません。

鋳造用木型の破損の状況によっては、作り直し用の新しい設計図面を作成するのに、かなりの時間がかかってしまうと考えられます。

 

そこで今回、「木型の作り直しがいつ出てもいいように、予めリバースモデリング(3DCADデータ化)しておきたいです」とご要望がありました。

 

※鋳造用木型とは

鋳物を作成する時に、必要な砂型(金属を流し込む型)を作るための、基本となる型のことです。

鋳造用木型は、職人の手作業で、細部の調整がされていることも多いです。

6点の木型をリバースモデリング~自由曲面をキレイに繋げることを意識~

今回、部品メーカー様からお持ち込みいただいた木型の数は、全部で6点です。

まずは、その6点の木型の3Dスキャニングを行いました。

 

そして、3Dスキャナーで取得した、木型6枚分のスキャンデータを、1枚分ずつ丁寧にリバースモデリングしていきました。

モデリングの際は、元のスキャンデータから大きくそれないように、自由曲面同士の繋がりが滑らかになることを意識しました。

 

※もしお客様のご要望で、スキャンデータに修正したいズレがある場合は、スキャンデータからはそれても、出来る範囲で修正することが出来ます。

 

木型の形状は6枚ともバラバラで、2~3時間でリバースモデリングが完了するものもあれば、凹み部分の形が複雑で、8時間前後かかるものもありました。

全部で6点の木型のリバースモデリングは、4日間で完了し、STEP形式のデータでお客様に納品しました。

「木型のリバースモデリングの納期が思ったより早くて助かった」とお喜びのお声

現状、木型に不調があるわけではなかったので、木型の3DCADデータが急ぎで必要だった訳ではないのですが、お客様は、もう少しリバースモデリングに時間がかかってしまうイメージを持たれていたようです。

 

しかし、実際は4日間でリバースモデリング作業が完了しましたので、「思ったより木型の3DCADデータの納品が早くて助かりました」と、お客様からお喜びのお声をいただきました。

 

※ちなみに、今回のケースと似たようなリバースモデリングのご依頼をくださったお客様からは、「以前頼んでいた会社よりも、安価で高精度だった」、「対応も良くて良かった」等のお声をいただいています。

 

水谷製作所では、木型や金型、各種部品のいわゆる”バックアップ”の目的で、いつ型が壊れても大丈夫なように、リバースモデリングで3DCADデータを作成する依頼を多くいただいております。

木型のリバースモデリングのことなら、水谷製作所までご相談ください!

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