活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD

樹脂部品の断面を測定して2D図面化 大阪

基本情報

地域:大阪府

業種:電気設備メーカー

サイズ:140×80×60mm

材質:PP(ポリプロピレン)

納期:1日

納品データ形式:DXF

大阪にある、電気設備メーカー様からのご依頼です。

 

大阪の電気設備メーカー様に、海外のメーカーから、電気設備の設計および製造の注文が入ったそうです。

その電気設備を製造するにあたり、使用してほしいという部品は、海外メーカー様により、あらかじめ決められていました。

 

そして海外から、実際に使用してほしいという部品の現物(ポリプロピレン製)が届きましたが、部品の図面まではいただけなかったそうです。

 

電気設備も、樹脂性部品に対応する形で製造する必要がありましたが、取り付ける部品の形状や寸法が分からないため、合わせようにも合わせられないことで、お困りでした。

 

今回は、電気設備を樹脂製部品に対応する形で製造するために、3Dスキャナーを用いて、部品の図面化を行うことにしました。

特に自由曲面の多い部品の断面を2D図面化することに

海外から届いた樹脂製部品は、全部で6個ありました。

そのうち5つは比較的簡単な形状で、お客様の方でノギス(補助尺付きの物差し)で測定することが可能でしたが、どうしてもノギスでの測定ができなかった、自由曲面の多い残り1つの部品を、当社で測定しています。

 

ノギスでは測定できなかった部品についての、打ち合わせを行ったところ、「部品の全ての形状を測定する必要はなく、ある位置で部品を切断した時の、断面図だけあればいいのではないか?」という結論に至りました。

 

例えば、「ある部品の複製品を作りたい!」という場合は、全体的に正確な寸法・形状のデータが必要になるため、リバースモデリングで部品全体を3DCADデータ化することが多いです。

 

しかし、今回のように、「”ある部品と組み合わせる何か”を製造したい」という場合は、部品を組み合わせる箇所のデータが取れればいいのです。

リバースモデリングのソフトを応用し、部分的な形状(今回のケースでは、部品の断面)の抽出、つまり2D図面化を行うことで、十分参考に出来るデータが取れます。

 

部品の部分形状の測定を行う場合の方が、納品までの作業時間が短く、費用も安く済むパターンが多いので、部分的な測定でも大丈夫だと判断した場合に、提案させていただいています。

部品の2D図面(DXF形式)を実作業1日で納品

実際の作業の流れを、簡単に説明します。(3Dスキャニングから、DXFファイル形式での納品)

 

まず、3Dスキャナーで、実際の樹脂製部品の3Dスキャンデータを取得しました。

その後、リバースモデリングソフトを使い、お客様から指定をいただいた位置で、部品の断面の形状を抽出しました。

 

※ちなみに、部品の部分形状(断面)を抽出するのに使用しているリバースモデリングソフトは、部品全体を3DCADデータ化するためのソフトと同じです。

 

そして実作業1日後、部品の2D図面(DXF形式)を、お客様に納品しました。

その後、お客様の方で、部品の部分形状のデータを参考に、電気設備の製造に取りかかられたそうです。

 

水谷製作所のリバースモデリング技術なら、高精度で樹脂部品の断面を2D図面化することが可能です。

「部品がきちんとフィットする製品を作らないといけないけど、部品の2D図面がない!」とお困りでしたら、水谷製作所までご相談ください。

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