活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD、3D Printer

3Dプリンターで金属の試作品を造形 | 自動車部品

基本情報

地域:静岡県

業種:自動車部品メーカー

サイズ:80×80×100mm

材質:鉄(マルエージング鋼)

納期:3Dデータ化に実働2日、3Dプリンターを用いた造形で2週間

納品データ形式:IGESデータ(最初の3Dデータ化)、金属造形品

静岡にある自動車部品メーカー様からのご依頼です。

 

他社金属部品の3Dスキャンおよび3Dデータ化から、その3Dデータを基にお客様の方で研究を行い、独自に考案された金属部品の試作品を、金属3Dプリンターで造形しました。

まずは他社の金属部品を3Dデータ化して新しい部品の研究材料に

まず金属3Dプリンターを使用した造形の前段階として、研究対象となっている部品の3Dスキャン・および3Dデータ化を行いました。

 

試作品の製作のための研究材料となる、他社製の同用途の自動車部品は、R部が多く、3Dスキャナーを使わないと効率よく寸法や形状を計測できない物でしたが、3Dスキャンを活用した3DCADデータ化を行う部品としては、複雑な形状ではなく、リバースモデリングも特に問題なく行えました。

 

他社製の自動車部品の3Dデータは、IGES形式で、実働2日間で納品しました。

改良後の3Dデータを基に、金属3Dプリンターで試作品を造形

その後、水谷製作所が納品した3Dデータを基に、お客様の会社で、新しい自動車金属部品の図面を制作されたそうです。

 

そして新しい金属部品は、まず試作品を作ることになりましたが、それにあたって試作品用の金型から製作するのではなく「3Dデータからそのまま造形できる、3D金属プリンターを活用しよう!」と、お客様の会社内で決まったそうです。

 

※以前より3Dの金属造形技術に興味を持たれていたそうで、水谷製作所が3D比較検査やリバースモデリングだけではなく、金属3Dプリンターを活用した金属造形も行っていると聞き、上記のように決めていただいたそうです。

金属3Dプリンターは現物のコピーではなく3Dデータ(3D図面)が必要

水谷製作所の所持する金属3Dプリンター「EOSINT M280」は、実物そのものをコピーして造形するものではなく、3Dデータ(3D図面)が必要です。

 

今回は、お客様の方でお作りいただいたIGES形式の3Dデータを活用していますが、STEP、パラソリッド、STLデータでも問題ありません。

試作品のために金型を作らなくて済むことが金属3Dプリンターの造形のメリット

試作品を製作するための金型が必要になるケースは多々ありますが、数個~数十個の試作品を作るためだけに金型を製作するのはコストパフォーマンスが悪く、不具合による修正がある度に金型も作り直さなくてはいけません。

大量生産用の金型とは、少し訳が違います。

 

ですが今回のように、試作品用の金型を作らずに、金属3Dプリンターで試作品の造形を行えば、金型製作分の費用が浮き、さらに短い納期で納品できます。

(ケースバイケースですが、試作品を金型製作から始めた場合と比べて、1~2週間くらい早いです)

 

今回は、お客様のご要望で、マルエージング鋼で造形した試作品を、2週間ほどで納品しました。

中が空洞になっている金属部品など、3D金属プリンターでは造形できないものもありますので、3D造形の検討アイテムがあれば、まずはご相談をいただければと思います。

 

3Dプリンターを活用した金属造形なら水谷製作所まで!

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