活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD

マシニング仕上げ加工に必要な3DCADデータを作成 大阪

基本情報

地域:大阪府

業種:金属加工業者(研磨・仕上げなど)

サイズ:約100×150×50mm

材質:真鍮

納期:実作業1日間

納品データ形式:x_t

大阪府の金属加工業者様より、真鍮製の金属部品の3DCADデータの作成のご依頼をいただきました。

金属部品(現物)は手加工で製作した鋳物で、現状3DCADデータが無いため、マシニングセンタによる仕上げ加工(切削)に流用可能な3DCADデータを、リバースモデリングにて作成してほしいとのご要望でした。

CAMソフトに必要な3DCADデータの作成

お客様がお持ちのマシニングセンタで、金属部品の仕上げの切削加工を行うためには、CAMソフトを使って作成する加工用プログラムが必要です。

これまでは、自社で該当部品を採寸して描いた大まかな図面をもとに、CAMソフトで加工用プログラムを作成されいていたそうです。

 

しかし今回、仕上げの切削加工を行いたいという部品は、ところどころねじれた形になっていて、手作業での測定は難しく、CAMソフトにかける図面の作成には時間がかかりそうでした。

ですので今回は、ねじれのある部品でも、早くそして精度よく、3DCADデータとして図面化が行えるリバースモデリングを採用することになりました。

仕上げ切削加工を効率良く行うための参考に3DCADデータを活用

今回、お客様からお預かりした金属部品は、蛇口に似た形状をしていました。

この商品に関しては、必ず仕上げの切削加工が必要になるため、最初からあえて、仕上がりの寸法地より一回りほど大きく作られています。

 

そこで、お客様がもともとお持ちの、完成後の部品(仕上げ切削加工後)の3DCADデータと、今回ご依頼された完成前の部品(仕上げ切削加工前)の3DCADデータを照らし合わせて、”削りしろ”が反映された加工用データのプログラムを作成することで、切削に伴うエアカットを減らすことができ、より効率的な仕上げ加工が行えるようになります。

 

ちなみに、今回行った3DCADデータ化の手法は、マニュアルモデリングです。

なぜ、より早いオートサーフェス手法ではなく、マニュアル手法でのモデリングを採用したのかというと、まず1つは、今回お持ちいただいた部品の場合、形状が複雑だったのはねじれの部分だけだったので、マニュアル手法によるモデリングでも、そう時間はかからないと判断したからです。

 

もう1つの理由は、CAMソフトで使うからです。

オートサーフェス手法で作成した3DCADデータでも、CAMソフトによる加工プログラムへの流用は出来ないこともないのですが、CAMソフト上で部分的な選択・編集が出来ないという都合上、マニュアル手法で作成した3DCADデータの方が、便利なのです。

実作業1日間で加工プログラム用の3DCADデータを納品

先述しましたが、今回お預かりした部品は、3Dスキャンを使った測定・データ化を行うには、比較的簡単な形状でしたので、作業時間は実作業1日間と短く済みました。

 

その後、お客様の方で3DCADデータをCAMソフトで編集し、マシニングセンタ用の加工プログラムを作成して、金属部品の仕上げ切削加工を行われたそうです。

 

「マシニングセンタ(切削加工)に必要なプログラムのもとになる、精度の良い3DCADデータが欲しい!」という場合は、ぜひ水谷製作所までご相談ください。

 

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