活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD、試作品製作サービス

精度の高い3Dスキャナーを使い金型をCADモデリング

基本情報

地域:東京都

業種:製造業

サイズ:約100×260×45mm

材質:アルミ(真空金型)、ジュラコン(治具)

納期:実作業3日間(リバース作業のみ)

納品データ形式:4種類の真空金型1式+ジュラコン製検査用治具

※画像はイメージです。

 

東京都の某製造メーカー様より、真空金型の金型のCADモデリング、およびその3DCADデータを基にした真空金型と治具の製作のご依頼をいただきました。

 

お客様いわく、現在海外のメーカーで生産している、ある製品の金型を、国内での生産に切り替えたいとのことでした。

また、「図面など金型の製作に必要なデータも、海外のメーカーが持っていて国内には無いので、3Dスキャナーを使って、既存の金型を複製してほしい」とご相談を受けました。

 

なぜ、3Dスキャナーを使った金型の製作が必要になったかと言うと、ずばり製品の精度がかなりシビアに求められていたからです。

今回の金型で生産される製品は、すでに市場に流通が決まっているものでしたので、既存の海外製の金型と比べた時の寸法に狂いが無いように、新しい金型を製作する必要がありました。

 

ただ、その基になる真空金型を手作業で測定するのは大変難しく、求められている高い精度にお応えすることができません。

つまり、今流通しようとしている既存の製品とは、寸法が微妙に違う金型が出来てしまうことになります。

 

そのため、3Dスキャナーを使った、高精度のCADモデリングデータが必要になるのです。

小さい穴の位置もほぼ正確にCADモデリング

今回のCADモデリング作業のポイントは、“できるだけ正確に”金型を複製するという点です。

 

そのため、金型の形状はもちろん、

 

  • 機材への取り付け位置
  • 水管の配置
  • エアー抜き用の穴の位置
  • 真空孔の位置

 

なども、丁寧に3DCADデータ化しました。

 

特に1番細かかったのは、真空孔の直径と、その位置です。

この真空孔の直径は、0.7mmしかなく、かなり小さいです。

手作業では測定困難な、この小さな真空孔も、水谷製作所の持つ高性能な光学式3Dスキャナーなら、正確に再現することができます。

 

金型の真空孔は、これ(0.7mm)より小さい場合もありますが、だいたいは直径0.5mm以上です。

直径0.5mm以上あれば、光学式3Dスキャナーを使って、形状と位置を再現することは可能です。

金型の治具もCADモデリングデータ化

また、真空金型の他に、これに付随するジュラコン製(エンジニアリングプラスチック。樹脂)の成型品ピッチ検査用の治具も、3Dスキャンを行って、マニュアルモデリングで3DCADデータ化しています。

こちらも真空金型と同様に、既存の治具に忠実にモデリングしています。

 

上記の真空金型一式(4種類)と治具を納品して、今回の作業は完了です。

 

業種によっては、今回のケースのように、極めて既存の製品(あるいは金型)に忠実なCADモデリングデータが必要になってくる場合があるかと思います。

そのようなご要望にも、水谷製作所の持つ高精度なCADモデリング技術でしたら、お応えできるものが多いかと思われますので、ぜひ1度ご相談ください!!

 

金型のCADモデリングなら水谷製作所まで!!

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