成型品を3Dスキャンして金型のCADデータを作成 三重県
基本情報
地域:三重県
業種:真空成型品メーカー
サイズ:約150×250×35mm
材質:PP(ポリプロピレン)
納期:実作業2日間(金型の加工期間は除く)
納品データ形式:金型
※画像はイメージです。
生産ラインを止められない!成型品から面数を増やした金型に改良できるか?
三重県にある某真空成型品メーカー様より、3Dスキャナーを利用した成型品の3Dデータ化(リバースモデリング)、およびそれを基にした真空金型の製作のご依頼をいただきました。
お客様からは、「製品の納期が厳しいので、生産性を上げるために、金型の面数(1つの金型で製作できる成型品の数)を増やすように、金型を改良したいです」とご相談をいただきました。
また、「納期の都合上、機械(生産ライン)を止めることはできないので、既存の金型そのものを渡すことができません。なので、既存の金型で出来あがった成型品の3Dデータをとって、なんとか金型を製作することはできないでしょうか?」ということでした。
水谷製作所では、成型品のリバースモデリングデータを基にした、金型の製作も様々な会社から承っています。
ただ、出来あがった成型品は1つ1つ、微妙な反りや歪みが出てしまっているので、工夫なしに3Dスキャンしたデータをそのまま金型の製作に流用してしまうと、金型も反りや歪みの入ったものが出来あがってしまいます。
ですので、成型に関するノウハウを生かし、反りや歪みを考慮したリバースモデリング作業が肝心です。
成型品の金型当たり面を3Dスキャニング
まずは、成型品が金型と面している部分の3Dスキャンを行います。
今回は、金型を製作するためのリバースモデリング作業ですので、この金型当たり面のデータ取得だけで十分です。
成型品の金型と面していない部分の3Dデータは、肉厚のバラつきが大きいため、金型の製作に使う参考データとしては適していません。
また、先述しましたが、成型品は金型から抜かれて固まる段階で、どうしても反りや歪みが出てしまいます。
特に、今回の成型品の材質であるPP(ポリプロピレン)は、反りや歪みが出やすい傾向にあります。
ですので、リバースモデリング作業では、成型品の反りや歪みを考慮し、寸法値を全体的に細かく拾いながら、金型の形を再現していきました。
CADデータを基に金型を製作して納品
リバースモデリング作業後、その3DCADデータを基にして、面数を1つ増やして改良した金型の製作に取り掛かりました。
新しい金型の完成・納品後、お客様に仕上がりを確認していただいたところ、「まったく問題なく使用できるレベルの金型です!」とお墨付きをいただくことができました。
- 3Dデータ化(リバースモデリング)のノウハウ
- 真空成型金型製作のノウハウ
今回のケースのように、成型品の3Dデータを基にした金型の製作も、水谷製作所なら以上2つのノウハウがありますので、安心してお任せいただけます!!
成型品のCADデータ化なら水谷製作所まで!!