活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD

機械部品の3Dモデリング化~破損したファンの再作成~

基本情報

地域:大阪府

業種:製造業

サイズ:約150×直径380mm

材質:アルミ鋳物

納期:実作業2日間

納品データ形式:IGES、DXF

※画像はイメージです。

 

大阪府のある製造メーカー様より、3Dスキャナーを使った3Dモデリングのご依頼をいただきました。

お客様の会社で使われている機械(かくはん機のような物)の、一部品が破損してしまったのですが、その機械部品を作っていたメーカーが既になく、修理および再作成の依頼ができないので、大変困っているとのお話でした。

 

破損してしまった部品は、曲線の多いフィン形状(扇風機の羽のようなイメージ)でした。

この部品の羽の部分が、老朽化が原因でパキッと折れてしまったようです。

 

そこで今回は、どこかに依頼して部品の再作成を行えるように、同じ機械についている別のフィン形状の部品(寸法などが同じで無傷の物)を、お客様からお借りして、3Dスキャンを行い、マニュアルモデリングで3D図面化しました。

3Dモデリングのデータを基に2D図面も作成

今回の3Dモデリング作業の流れとしましては、無傷のフィン部品を3Dスキャンすることから始まります。

 

フィンのように曲線が多く、複雑な形状をしていて手作業での寸法測定が困難、あるいはとても時間がかかるといった場合でも、水谷製作所の持つ非接触型光学式3Dスキャナーなら、時間をかけずに、それでいて正確に外形や寸法のデータを取ることができます。

 

今回、3Dスキャンを行ったフィンは、アルミ製の鋳物ですので、鋳物ならどうしても発生してしまう細かい凹凸がありましたが、お客様いわく、「部品表面の細かい粗さは、機械を動かすうえで問題にはなりません」とのことでしたので、細かいデータ修正の必要はなく、スムーズにモデリング作業をさせていただきました。

 

モデリング完了後の3Dデータは、IGES形式で納品しています。

 

また、3Dモデリング後のデータを基にして、概略ではあるのですが、2Dの製品図面もAutoCADで作成し、DXFファイルでお渡ししました。

実際にフィン部品の再作成の依頼を受ける製作会社にとって、2D図面があれば、寸法などがより分かりやすいからです。

 

今回は実作業2日間でフィン部品の3Dモデリングデータ、2Dの製品図面を納品させていただきました。

その後、製作会社に依頼をして、新しいフィン部品の作成をされたとのことです。

これで、機械も滞りなく稼働するようになったことと思います。

 

今回のように壊れてしまった部品や、壊れてしまっては困る一点物の部品は、3Dスキャナーを使った3Dモデリングで図面化しておくと、後から何度でも修理あるいは再作成を行えるので便利です。

 

「正確で早く3Dモデリングを行いたい」「複雑な形状の部品の図面化を行いたい」という場合は、ぜひ水谷製作所までご相談ください!!

 

機械部品の3Dモデリングなら水谷製作所まで!!

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