3Dスキャナーを使った三次元測定で製品の寸法を検査
基本情報
地域:京都府
業種:鋳物製造業
サイズ:約380×530×130mm
材質:アルミ鋳物
納期:実作業1日間
納品データ形式:PDF、エクセルデータ
※画像はイメージです
京都府の、鋳物を製造されているメーカー様から、3Dスキャナーを使って三次元測定を行い、仕上がった製品の寸法を検査してほしいとご依頼がありました。
お客様の会社では、レーザーの検査測定器(外径測定器)を複数台所持されているのですが、その中の1台が壊れてしまったそうです。
「稼働が可能な残りの検査測定器は、寸法の測定に非常に時間がかかってしまうタイプで、他の案件との兼ね合いもあり、とても納期に間に合わせることが出来ない」とお困りのようでした。
今回、3Dスキャニングによる寸法検査を行いたいという鋳物の納期は、お問い合わせをいただいた日から3日後でした。
かなり急ぎの案件でしたが、水谷製作所が持っている光学式3Dスキャナー(AtosⅡ Triple Scan)の3D測定の早さなら、3日後の納期に間に合わせることが可能ですので、ご依頼を承らせていただきました。
三次元測定したデータはカラーマップにアウトプット
まずは、寸法・形状など、製品の精度を検査したいという商品の現物をお借りし、ハイエンド3Dスキャナーで撮影します。
今回の検査内容は、製品全体の表面偏差、そして打ち合わせの際にお客様からご指示をいただいた、製品の重要部分の断面偏差です。
これらの偏差が、製品としての許容レベル(これを寸法公差と言います)内におさまっているかどうかをチェックするのが、今回の3Dスキャンの目的です。
3Dスキャンで取得した製品の寸法・形状データは、カラーマップとしてCADデータに変換します。
カラーマップは、今回の事例のように製品の寸法検査によく用いられる、製品解析用の形状データです。
パッと見ただけでも、寸法が大きくズレているところが分かりやすいように、色分けがされているのが特徴です。
例えば、寸法がほとんどズレていない箇所は、緑色で表現されています。
逆に、寸法がプラスマイナスで大きくズレている箇所は、青あるいは赤で表現されます。
今回、このカラーマップをPDF形式、そして後からお客様自身で編集が行えるようにエクセルデータ形式、以上の2種類で、検査報告書として納品させていただきました。
検査報告書は、お客様が普段から使用しているフォーマットと同様のもので作成しています。
今回は、光学式3Dスキャナーの大きなメリットの1つである”早さ”を活かして、実作業1日間で寸法検査報告書(カラーマップ)を納品し、製品の納期に間に合わせることが出来たという事例でした。
もし、「納期が近い製品の寸法の検査が終わらなくて困っている」という場合は、ぜひ1度水谷製作所までご相談ください。
三次元測定のことなら水谷製作所まで!