3Dスキャンで押出成形品の断面を2Dデータ化
基本情報
地域:千葉県
業種:押出成形品メーカー
サイズ:約50×30×20mm
材質:アルミ
納期:実作業1日間
納品データ形式:DXF
千葉県にある、押出成形品のメーカー様から、押出成形品の断面の3Dスキャンおよび2Dデータ化のご依頼です。
押出成形品とは、耐圧性のある型にアルミなどの素材を入れ、それに型の後ろから高い圧力をかけ、押し出すようにして成形する物のことを言います。
イメージとして、少し近いのが金太郎飴です。押出成形では、同じ形状の物を長く成形することができます。例えば、ガラス戸や窓のサッシなどにも、押出成形がよく用いられます。
今回はお客様の会社で、ある押出成型品のサンプルを手に入れられたとのことでした。
その押出成形品は、3つのパーツから成っていて、それを組み合わせた1つの形が、製品の機能上かなり理想的なので、自社の製品開発の参考にしたいと考えられたそうです。
組み立てられた押出成型品の篏合(カンゴウ)の具合や、1つ1つの部品の形状、部品同士の隙間など、様々な面で参考にしたいところがあったそうで、特に3つの部品のうち2つの部品に凹凸が多く、かなり複雑な形状でした。
ですので、ノギスなどを使った手作業での寸法の測定・および図面化が不可能でした。
そこで今回、「複雑な押出成形品の断面を、3Dスキャンを使ってキレイに図面化したいです」と弊社までご依頼を頂きました。
3Dスキャンなら複雑な成型品の断面も高精度な2Dデータ化が可能
今回のご依頼では、必要なのは“押出成形品の断面”の寸法などのデータです。
押出成形の型の特性上、いわゆる奥行き・厚みなどが分かる必要はなく、平面つまり2Dのデータで十分活用できます。
3Dスキャンで撮影した寸法をもとに、お客様からご指定を受けた位置の断面の寸法(スケッチライン)を抽出しました。
今回は真横からのラインを1ヶ所だけ2Dデータにすれば良く、細かいデータの修正なども必要はなかったので、実作業1日間で作業を完了しました。2DデータはDXF形式で、お客様に納品しています。
その後、お客様の方で、押出成型品の2Dデータを参考にし、新しい成型品の開発などに役立てられたことと思います。
水谷製作所の持つハイエンド3Dスキャナーなら、高精度・高精細・高速度で、押出成型品などの形状・寸法のデータ取りを行えます。
3Dスキャンを行う物が200mm四方くらいの大きさまでなら、測定精度は±0.02mほどです。
手作業で行うよりも精度が良いですし、時間や手間もかかりません。
押出成型品の断面の形状および寸法の測定でお困りの場合には、ぜひ3Dスキャンを使った測定・2Dデータ化を利用してみてください。
3Dスキャンを使った押出成型品の断面の2Dデータ化なら水谷製作所まで!