活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD

資料に使う画像のために自動車模型を3DCADデータ化

基本情報

地域:東京都

業種:電子機器メーカー

サイズ:約200×80×70mm

材質:金属

納期:実作業1日間

納品データ形式:IGES・STEP

東京都にある電子機器メーカー様から、自動車模型の3DCADデータ化のご依頼です。

 

お客様の会社で新規開発された案件をプレゼンするために、立体的で分かりやすい3Dデータを使って、資料を作っておられたそうなのですが、その資料の中に“自動車”の外観を3Dデータとして差し込みたいと考え、今回弊社までご相談をいただいた形です。

 

もちろん見た目はリアルな方がいいですが、大きい自動車の実物を3Dスキャンするとなると、どうしても手間がかかってしまう分、費用が高額になってしまいます。

 

そこでお客様を打ち合わせをさせていただいたところ、「あくまで外観が自動車だと分かればよくて、実車と全く同じスキャンデータは必要ありません。寸法も細かく測定しなくて大丈夫です」と仰られていたので、今回は同じ車種の模型を3Dスキャンし、後からデータの編集はできませんが安価なオートサーフェス処理で、3DCADデータ化を行いました。

細かくデータが取れなかった部分はオートサーフェス処理前に補正

今回3Dデータ化を行った模型の寸法は、約200×80×70mmでした。

普段私たちが目にするプラモデルなどと、それほど変わらない大きさの模型ですが、やはり部分によっては細かく入り組んだところもあります。

 

例えば、車体とタイヤの間のスペースや、タイヤのホイールの凹凸はとても細かく入り組んでいるので、3Dスキャナーから発せられる光が届かずに、キレイなスキャンデータを取ることができませんでした。

 

そこでオートサーフェス処理を行う前に、3Dスキャナーの光が届かなくてスキャンデータが欠けてしまった部分を、埋めるような形でキレイに補正を行わせていただきました。

 

先述しましたが、オートサーフェス処理を行い3DCADデータが完成した後は、データの編集を行うことができません。
ですので、オートサーフェス処理の前に、あらかじめスキャンデータの穴埋め補正を行う必要があったのです。

 

実作業1日間で、3Dスキャン・スキャンデータの補正・オートサーフェス処理などを行い、完成した3DCADデータをお客様にIGES・STEPの2種類で納品させていただきました。
その後、自動車模型の3DCADデータは、お客様の会社のプレゼン資料として活用されたことと思います。

 

今回のケースのように、「資料に差し込むだけなので、形だけ分かれば構わない」というような場合でしたら、寸法を細かく測定して3DCADデータに記載する必要は無いので、3DCADデータ化でも比較的価格の安いオートサーフェス処理で十分です。

 

逆に、商品の開発や改良に直接関わってくる3DCADデータが必要な場合は、寸法やカーブの具合などを細かく測定・調整する必要があるので、オートサーフェス処理ではなく、後から3DCADデータを編集できるマニュアルモデリングで3DCADデータ化することをオススメしています。

 

3Dスキャンの目的を、打ち合わせの際にご相談していただければ、費用を抑えた最適な3Dデータ化の方法をご提案させていただけるかと思います。

 

自動車模型の3DCADデータ化なら水谷製作所まで!

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