活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD

iPhoneケースを作成するために本体の寸法を3D測定

基本情報

地域:大阪府

業種:スマートフォン関連機器メーカー

サイズ:140×70×7mm

材質:ガラス・金属など

納期:実作業1日間

納品データ形式:STEP

スマートフォンのケースなどを作成・販売されていらっしゃる大阪のメーカー様からiPhone本体の寸法の3D測定のご依頼です。

 

「iPhone最新機種(当時)のケースを作成するために、iPhone本体の3Dデータが欲しいです」とのお話でした。iPhoneなどのスマートフォン自体はおおむね長方形で、複雑な形ではありません。よって、手作業で寸法を測ることも可能なのですが、それでも早くて正確な測定を行いたいと、3Dデータ化のご依頼をくださるメーカー様もいらっしゃいます。

 

なぜなら、発売されたばかりのスマートフォンのケースは、需要にケースの作成・販売が追い付いておらず、スマホ関連機器のメーカー様にとっては、「いかに早く新機種の形に対応するケースを作成するか」が売上げのカギになってくるからです。そのため、スマートフォンの寸法の測定にかかる時間を減らして、できるだけ早く販売までもっていきたいというメーカー様が多いのです。

 

そこで今回は、iPhone本体に3Dスキャンを行い、寸法やボタンの位置などを正確に3Dデータました。

液晶面は光の透過で正確な測定ができないので特殊なパウダーをかけて3D測定

今回は、お客様がお持ちのiPhoneをお借りして、3Dスキャンを行いました。

 

iPhoneのガラス面(液晶画面)は、ガラスのコップなどと同じく、入ってきた光をそのまま透過させてしまう特性があります。3Dスキャンでは、スキャナーから発した光がスキャン対象の物体に当たって反射することで、寸法や位置関係などの情報を読み取ることができます。何も手を加えずにガラスを3Dスキャナーにかけるだけでは、光は反射せずに透過していくので、3Dデータに正しい情報を反映させることができません。

 

ですので今回は、お客様にご了承を得たうえで、スキャナーの光をちゃんと反射させるための白いパウダースプレーを、スマホのガラス面に塗布させていただきました。使用するパウダースプレーは、粒子がとても細かいので、ガラス表面に塗布しても寸法に影響しないようになっています。

また、イヤホンなどの端子部分にはパウダースプレーが入り込まないように、マスキングテープでフタをしておきました。

 

3Dデータ化の作業自体は、iPhone本体の形状が複雑でないこともあり、スムーズに行うことができました。お客様より、

「iPhoneのケースに関連しそうな部分は忠実に測定して、iPhoneの側面についている電源ボタンなどはどこについているのか位置さえハッキリ分かれば大丈夫です」

と、伺っておりましたので、そのようにさせていただきました。細かいデータの修正を行う必要がありませんでしたので、その分納期を短くして、費用をお安くすることができました。

 

もちろん、お借りしたiPhoneは、キレイにパウダースプレーをはらって落とし、電源の起動に問題がないか確認してお返ししています。

3Dデータの納品後、お客様の方でiPhoneケースの作成に取り掛かられたそうです。

 

白いパウダースプレーを塗布する場合、一部の樹脂など素材によっては適さない物もございますので、どのような物を3Dスキャンしたいかということにつきましては、作業前に打ち合わせをさせていただきたいと思います。

 

iPhoneケースを作成するための3D測定なら水谷製作所まで!

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