活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD

短納期のオートサーフェス手法でプラスチック製品を3Dデータ化

基本情報

地域:大阪府

業種:プラステック製品メーカー

サイズ:280×570×185mm

材質:PE(ポリエチレン樹脂)

納期:実働1日間

納品データ形式:IGES , STP , X_T

今回ご紹介するのは、低コスト・短納期で納品できるオートサーフェスモデリングを用いたプラスチック製品の3Dデータ化事例です。

 

ご依頼は大阪府にあるプラスチック製品メーカー様からいただきました。

「元々生産していたプラスチック製品に改良を加えて、別バージョンの製品を作りたい」とのお話でしたが、既存品の図面やデータがなかったそうです。

 

このプラスチック製品を生産するための金型も、ずっと昔に職人さんの手で作られたもので、同じく図面は残っていませんでした。

 

今回ご依頼をいただいたプラスチック製品は、ノギスなどのアナログ測定器で採寸するには形状が複雑で、難しいうえに時間が掛かってしまいます。改良を加えるうえで重要になりそうな製品内部の構造も、曲面が多く複雑でした。

 

そこで今回は、プラスチック製品の改良のための寸法測定を目的として、3Dスキャンを行い3Dデータへのリバースモデリングを行うことになりました。

低コスト・短納期のオートサーフェスモデリングのご提案

3Dスキャンを行う前に、お客様とは打ち合わせをさせていただきました。その際に、

「3Dデータは、寸法が測定できる状態になっていれば大丈夫です。寸法の測定は、自分たちの会社で行い、改良品の図面に反映させようと思っています」

とおっしゃっていました。

 

つまり、細部まで細かく3Dデータする必要も、要所要所の寸法を測定する必要もないとの事でした。そこで、リバースモデリング作業をマニュアルモデリングではなく、オートサーフェスモデリングにて行う事を提案させていただきました。

 

オートサーフェスモデリングは、スキャンしたままのデータにパッチワークのような面を貼り付けていって、3DCADデータ化する手法です。

 

出来上がった3Dデータは、平面やR面(曲面)などに分けられておらず、つぎはぎ面で構成されているだけで、データの修正や変形をさせることはほぼ不可能です。凹凸面の調整なども行えないので、「3Dスキャンしたそのままの状態で3Dデータ化される」と考えていただいていいと思います。

 

ですが、CADデータにはなっているので、寸法の測定や断面ラインの抽出などは可能です。もちろん、3DCADデータの解析ソフトにも対応しています。

 

オートサーフェスモデリングは、データの修正や編集を行うマニュアルモデリングと比べると、早く3DCADデータとして納品することができ、手間がかからない分、費用も格段に安くなります。

 

3Dデータ化を行った後は、IGES , STP , X_Tの3種類の形式でオートサーフェスデータをお客様に納品しました。お客様の想定されていた納期よりも早く、また安価でデータをご提供することが出来ました。

 

オートサーフェスモデリングのメリット

  • モデリング作業が短時間で済むので納期が早い
  • コストが安い

 

オートサーフェスモデリングのデメリット

  • データの修正が出来ない
  • エッジやとても細かい部分は精巧にデータ化できない

 

今回のケースのように「寸法さえ測定できればいい」という場合や、納期を急いでいる場合は、オートサーフェス手法でのモデリング作業をご提案いたします。

 

しかし、データの修正などはできないので、凹凸を処理して3Dデータ化してほしい場合などは、マニュアルモデリングがいいでしょう。

 

水谷製作所は、打ち合わせでお客様の3Dスキャンの目的を詳しくヒアリングさせていただき、ご要望に合う手法でリバースモデリング作業を行わせていただきます。

 

3Dデータ化なら水谷製作所まで!

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