活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan

シビアな誤差の成形品を3D測定

基本情報

地域:福島県

業種:成形品メーカー

サイズ:200×250×7mm

材質:PS(ポリスチレン)

納期:実働3日間

納品データ形式:エクセルファイル

福島県の成形品メーカー様から、「寸法公差がとてもシビアな案件があり、実際の成形品がメーカー顧客様の要求通りの寸法を満たしているかどうか、3Dスキャナーを使って検査してほしいです」とのご相談を受けました。

 

寸法公差とは、成形品が出来あがってくるときに、加工の仕方やその時の気温などの細かい条件で、どうしても起きてしまう寸法の誤差が許される範囲のことです。寸法公差がシビアということは、この許される誤差の範囲が狭く、かなり精密な仕上がりが求められるということです。

 

詳しくお話をうかがったところ、お客様が寸法検査を行いたい成形品の形状は、水谷製作所の所有する3Dスキャナーの測定精度なら測定可能な範囲でしたので、これに対応させていただきました。

 

ちなみに、3Dスキャンでの正確な測定が難しいのは、成型品に1mm以下の隙間がある場合などで、このようにあまりにも細い隙間には3Dスキャナーの光が入らず、3DCADデータ上に反映できないのです。その隙間が重要部でなく寸法検査に関係ない場合は、問題はありません。

2種類の成形品を各4枚ずつ3D測定

寸法検査をしたい成形品は、お客様の工場内の2台の機械で生産されているとのことなので、それぞれの機械から生産された成形品を4枚ずつ、計8枚を3D測定させていただきました。2台ある生産機械のどちらかに偏って寸法のバラつきが出ていることも考えられるからです。

 

具体的には3Dスキャナーを使って、お客様から指定のあった箇所の寸法を測定していきました。寸法値は1/100mmです。お客様のご要望によっては、1/1000mmなどのより細かい寸法で表記させていただくことも出来ます。

 

成形品全8枚で合計800ヶ所(1枚100箇所)の3D測定を行いました。お客様より細かいご要望はなく、「指定箇所をきっちり測ってください」とお伺いしていましたので、そのようにさせていただきました。

 

3D測定の後は、お客様からお預かりしていた指定のエクセルのフォーマット表に検査値を記入し、そのデータを納品させていただきました。

 

その後はお客様の方で、寸法値のデータを参考に、寸法公差は顧客様の要求の範囲内であるか、生産した機械によってバラつく傾向はないかなどを確かめていただいたのだと思います。

 

今回の作業時間は3日間、測定するポイントが多めなので、そこにお時間をいただきました。ただ、今回はお客様が分かりやすくエクセルのフォーマット表を出してくださっていたので、寸法値を表に落とし込む作業はスムーズに行わせていただくことが出来ました。

 

成型品の3D測定なら水谷製作所まで!

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