活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan

不具合の多い成型品を3D測定

基本情報

地域:福岡県

業種:成型品メーカー

サイズ:90×90×35mm

材質:PP(ポリプロピレン)

納期:実働1日間

納品データ形式:エクセルファイル

関西だけではなく、遠方のお客様からも、たびたびご依頼をいただきます。今回は福岡県の成型品メーカー様から、「PP(ポリプロピレン)で出来た成型品の寸法検査をしてほしい」とご依頼がありました。こちらの機械メーカー様からは、以前より金型製作に関してのご依頼をいただいており、そのご縁で水谷製作所が3Dスキャン・3DCADデータ化を行っていることも知っていただき、今回のご依頼に繋がりました。

 

さて、お客様が生産を行っている成形品ですが、製造の過程でどうしても成型品の重要部分の厚みにバラつきが出てきてしまうとのことでした。寸法が大きく違い製品として不具合のあるものは、もちろん出荷できませんので、製造コストを減らすためにも出来るだけ検査を通らない不良品の数は減らしていきたいとのことでした。

 

そこで、「成形品寸法がちゃんと設計値通りに出来ているかどうか」と「検査に合格した成型品と不良品だった成型品で、どの程度の寸法の違いがあるのか」を、3Dスキャナーを使用して寸法の検査をさせていただきました。

合計10個の合格品と不良品をそれぞれ3D測定

成型品メーカー様からは、宅配便で成型品の現物を10個お借りしました。品質検査に合格した成型品もいただきましたが、それと比較するために、製造過程でどこかの寸法が狂ってしまい、検査には通らなかった成型品を多めにいただきました。

 

10個それぞれの成型品を1つ1つ3Dスキャンし、そしてその3Dスキャンデータを用いて、細かく寸法測定を行いました。具体的には成型品1つに対して、お客様から指定していただいた20カ所のポイントの厚みなどの寸法を測りました。

 

成型品10個全てを同様の方法で測定し、その測定結果をまとめたエクセル表のデータを、成型品メーカー様に納品しました。今後お客様は、このエクセル表のデータを参考にして、「成型品の製造のどの過程で寸法が変わりやすいのか」、その傾向を把握して対策を立てていただくことが出来ます。

 

結果的に、成型不良の傾向などが分かり、その結果を基に設備の調整を行うことで生産の効率を上げて余計なコストを減らすことが出来ますので、「生産する成型品の寸法がいつもバラバラで困っている」というお客様には、ぜひ1度3Dスキャンを使った測定検査をお考えいただければと思います。測定方法についてご不明点がありましたら、弊社からアドバイスさせていただきます。

 

測定する部品の大きさや形状の複雑さ、測定させていただくポイントの数によって、若干作業にかかる時間(納期)は変わってきますので、ぜひ1度ご相談下さい。

 

成形品の3D測定なら水谷製作所まで!

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