図面が残っていなかった機械部品を3DCADデータ化
基本情報
地域:大阪府
業種:機械メーカー
サイズ:110×300×35 mm
材質:金属
納期:実作業1日
納品データ形式:IGES 、Parasolid(X_T)
再生産したいけど図面のない部品の3DCADデータ化
大阪府にある某機械メーカー様から、機械部品の3DCAD化のご依頼を頂きました。現在はもう製造を行っていない鋳造の古い機械部品が今になって再製作することになりましたが、図面が残っていなかったとのことです。
採寸しようと思っても、形が複雑なのでノギスなどの測定器では細部の測定が困難であり、同じ部品を製作することが難しい状況でした。
そこで今回は、現存している機械の部品を3Dスキャンして、再生産を行うために3DCADデータへの変換を行いました。
部品の穴部分の寸法を正確に測定
再製作したい機械部品は、ある機械の他の部品と連結させるために必要なものでした。ですので、いろいろな方向にネジなどを取り付けるための穴が複数個開けられていましたが、こういった細かい穴も、ノギスなどで測定するのは手間がかかります。
今回ご依頼を頂いた機械部品の場合は、このネジの取り付け穴の位置が1番重要で、穴の位置がズレていると機械に部品が固定できず、使い物にならなくなってしまいます。
ですので、既存の部品(3Dスキャンにかけた部品)と比較して、データ上でもちゃんと正しく穴の位置が取れているかどうかに重点をおいて、3DCADデータ化をさせて頂きました。
他のお客様からのご依頼でもそうなのですが、機械部品の再製作の後に不具合が出ることがないように、取り付け穴の位置は特に十分なチェックを行って作業を進めていきました。
宅配便で送っていただいた機械部品を3Dスキャンし、3DCADデータへの変換を行い納品するまでの実作業時間は1日です。お作りした3DCADデータは、お客様が使用されているパソコンのソフトによってはデータが閲覧できない可能性を考慮して、IGESとParasolid(X_T)の2種類の形式で納品しました。
3DCADデータを受け取られた後は、機械メーカー様の方で、無事に機械部品の再製作に取りかかられたそうです。
今回のケースのように、「自社で製作しなくなった機械部品を再製作したい、だけど参考にするための図面が残っていないので困っている」という場合には、3Dスキャンで正確なデータを計測してからの3DCAD化はオススメです。ぜひ1度ご相談下さい!