3Dスキャナーを使って3DCADデータ作成のコストを大幅削減
基本情報
地域:兵庫県
業種:ゴルフクラブメーカー
サイズ:約100×100mm
材質:金属(ゴルフクラブ)
納期:2日
納品データ形式:IGES
3Dスキャナーでゴルフクラブのヘッドの3DCADデータを作成
ゴルフクラブメーカー様より、ゴルフクラブの鍛造で作られたヘッドのデータがほしいとのご依頼を頂きました。お借りしたアイアンのヘッドの現物を3Dスキャナーで測定し、3DCADデータに変換しました。
アイアンのヘッドの表面と裏面をそれぞれスキャンし、専用ソフトでモデリングを行うことで、3DCADデータ化しています。
3DCADのデータ化にかかっていたコストを大幅に削減
今回ご依頼頂いたのは、ゴルフクラブの製作、販売を行われている有限会社藤本技工様(兵庫県神崎郡)です。
藤本技工様ではこれまで、ゴルフクラブのヘッドなどを3DCADのデータを作成する際に、手で実際に現物を計測してデータに落とし込まれていたとのことです。
細かな凹凸があるゴルフクラブのヘッドのサイズを手で測り、さらにその計測結果を3DCADのデータに落とし込むのは時間がかかる大変な作業だと思います。
3Dスキャナーで測定することで、時間を大幅に短縮することができ、より高い精度で3DCADのデータを作成することができます。
作成したサンプルデータを基にゴルフクラブのヘッドを製品化
3Dスキャンをして3DCAD化したデータは開発用に使用することが出来ます。
藤本技工様では、ゴルフクラブのオーダー販売も行われていますので、お客様の要望に合わせたゴルフクラブを製作する際の元データとして使用されるとのことです。
弊社で作成したリバース3DCADデータを基に、藤本技工様で実際に切削加工が可能な製品3DCADデータを作成されました。
このように、1つのリバースデータを作成することで、量産化につなげたり、オーダーメイドの製品の基本データとすることができます。
作成した3DCADのデータの加工も行います
藤本技工様では、測定したデータをベースに、加工可能な3DCADのデータを作成されていましたが、加工可能な3DCADのデータの作成までを水谷製作所にご依頼頂くこともできます。その場合は、寸法や形状、加工手法などのご要望をお聞きして、3DCADデータ作成作業を進めていくことになります。
図面がないサンプル品も3Dスキャナーでデータ化できます
図面やデータが存在しないものやサンプル品であっても、3Dスキャナーで測定することによって、3DCADのデータを作成することができます。さらにそのデータから3Dプリンターや切削加工で試作品を作り、量産品に繋げていくことができます。
これが、リバースエンジニアリングの手法です。
試作モック品や量産前の製品を3DCADのデータにしておくことで、データの補正やシミュレーションが容易にできるようになります。
今回の事例では、鍛造のゴルフクラブが対象でしたが、様々な材質のものを取り扱うことができます。
「これも3Dスキャナーでデータ化できるかな?」と思うようなものがありましたら、水谷製作所までお問い合わせください。