活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD、試作品製作サービス

リバースエンジニアリングの技術で無くなったトランクのパーツを復元

基本情報

地域:兵庫県西宮市

業種:カバン修理

サイズ:50×50×50mm

材質:ABS樹脂

納期:3週間

納品データ形式:ABS加工品

すでに製造終了となり入手できなくなっていたトランクのパーツの復元依頼

かばん修理メーカーのかばんの総合病院 (株)山澤工房様(兵庫県西宮市)からご依頼があり、壊れたトランクバッグのパーツの復元を行いました。 

 

トランク 全体

このトランクは、ルイ・ヴィトン製で山澤工房様に依頼された方が大切にされていたもので、非常に大切に使用されていたようですが、あるときパーツの一部が壊れ、無くなってしまったとのことでした。 

 

しかし、すでに製造が行われておらず、パーツの在庫もない状態で取り寄せることができなかったため、お客様は思い入れがあってどうしても修理したいということだったので、どうにかできないか?と、ご依頼を頂いたのです。 

3Dスキャンの技術で無くなったパーツをスキャンし3DCADデータ化

ご依頼頂いたものを複製するときは、まず現物を3Dスキャンし、専用ソフトでモデリングを行い3DCADデータ化します。

 

トランクパーツ 現物 トランクパーツ 側面

しかし、今回ご依頼頂いたパーツは、トランクの角に取り付けるものの1つで、同じものが他の部分にも残っていましたが、取り外すことができず、復元したいパーツそのものを直接測定することができない状態でした。

 

そこで、次の方法で測定を行いました。

  1. トランク側のパーツが外れている部分を3Dスキャナーで測定
  2. 残っているパーツの表面を3Dスキャナーで測定
  3. 1と2のデータを合わせてパーツ部分のみの3DCADデータを作成

このように、現物そのものやデータがなくても、その他の情報を基にデータを作成することも可能です。

 

また、3Dスキャンによって形状を測定することで、パーツの外寸だけでなく、表面の微妙な凹凸や滑らかな曲線で加工することが可能になります。

3Dスキャナーで測定しモデリングした3DCADデータからパーツを復元

トランクパーツ 3Dデータ

3Dスキャナーでパーツの形状を測定、専用ソフトでモデリング(3DCADデータ化)した後は、実際にパーツの作成を行います。パーツの作成においては、素材選びも大切です。今回は依頼者様と相談し、実際のパーツに近い強度と、切削、塗装のしやすさを考慮して「ABS樹脂」を選定しました。

 

※ABS樹脂とは、アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンの3つの成分からなる熱可塑性樹脂です。耐衝撃性や耐熱性が優れ、加工もしやすいため、玩具から家電、自動車部品まで幅広く使用されています。

 

直接手に触れて使用するものですので、見た目だけでなく、触ったときの感触なども考えて素材を選んでいます。少し技術的な話になりますが、今回のパーツ程度のサイズなら、3Dスキャンによって測定したデータと現物のサイズとの誤差は0.02mm程度です。このスキャニングの精度によって、トランクにぴったりと取り付けられるパーツが作成できます。

復元されたパーツから感じられる依頼者のトランクへの想い

トランクのパーツ1つの復元でしたが、たった1つのパーツだからこそ、修理を依頼された方のトランクへの想いと、その想いに共感された山澤工房様の想いが感じられます。水谷製作所ではパーツの復元までを行いました。

 

その後の塗装やトランクへの取り付けは山澤工房様が行われています。素材にもこだわったパーツですので、修理されたトランクは今後も大切に使用されると思います。

データが取れれば復元できる!それがリバースエンジニアリング

パーツは無くなっていましたが、3Dスキャンによって残ったトランクからデータを作成することで復元することができました。

データが作成できれば、無くなったものの復元は可能です。1度データを作成すれば、何度でも複製することが可能になります。今回のように、3Dスキャンによるデータの作成を行い、復元まで行うこともできます。

 

また、データの作成までを行い、その後の復元や複製などの作業はお客様ご自身で行うという場合も対応させて頂きます。

 

どこにも無いものを復元したい方は水谷製作所まで!

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