製品の歪みや反りの傾向を知るために断面偏差を利用
基本情報
地域:茨城県
業種:医療関連機器メーカー
サイズ:約φ110×80mm
材質:アルミ
納期:実作業1日間
納品データ形式:エクセル
今回は、医療関連機器の製品の完成精度を3D スキャン測定で検査確認した事例です。
製品にどのような歪みがありどの程度の差異があるのか確認したい
茨城県の医療関連機器メーカー様から、「円筒状の製品の側面が中心軸に対して真円であるかどうかを検査したい。その際、歪んでいる箇所はどの程度の差異があり、どんな感じで歪んでいるかも確認したい」とのご依頼をいただきました。製品の側面部は複数の板を手作業で貼り合わせて円筒状にしたもので、その完成精度を検査確認したかったようです。
比較検査を行うためには基準となるデータが必要となりますが、先方様は完成品のCADデータをお持ちではありませんでした。しかし、基準となるデータは既存のCADデータでなくても良い場合もあります。今回はすでにある合格品をスキャンし、それを基準データとして検査を行いました。
カラーマップで比較検査を行い断面偏差で歪みの変化や傾向を把握
全体的な歪み、形状の差異などを可視化する際に有効なのは、やはりカラーマップになります。ただ全体カラーマップは「この部分が凹んでる、膨れている」というのは分かりますが、「どういう感じで変化しているか」は判別し難いところです。そういった場合は指定したポイントの断面偏差を見ることで変化の傾向がより分かりやすくなります。
このように歪みがどのように変化しているかも知りたいという場合は断面偏差が有効です。
今回は偏差の大きい箇所に対しては断面偏差図も合わせて提出しました。お客様の方ではそれを元に変化や傾向の把握の他、作業改善にも役立てていただくことが出来ました。
このように3D スキャナーを活用することで、お客様のさまざまな課題の解決に向けた適切なご提案をすることができます。お悩みごとがあれば、水谷製作所までお問い合わせください。