他社製の部品をオリジナルサーフェス(オートサーフェス)形式でモデリング
基本情報
地域:愛知県
業種:部品メーカー
サイズ:300×100×300mm
材質:アルミ
納期:実働1日間
納品データ形式:IGES、STEP
愛知県にある部品メーカー様より、競合他社製品の研究のために、他社製のアルミ部品を3Dデータ化するご依頼をいただきました。
自社製品の研究の参考にするデータの作成には3Dモデリングが適している
今回の部品メーカー様のように、他社製品のどこが優れているかなどを研究し、自社商品の改良および新商品の開発に活用するために、リバースエンジニアリング(3Dモデリング)が用いられることは珍しくありません。
研究に使われる参考データは、現物の形状・寸法との誤差が、極めて少なくないと、正確な解析結果が取得できません。
そのため、アナログ測定からの図面化よりも、より高精度なスキャナー測定からの3Dデータ化(3Dモデリング)の方が、有効的なのです。
現物をラッピングしたように忠実なデータがとれる、オリジナルサーフェス手法を採用
製品の研究解析に使用するデータは、できるだけ現物に忠実なものが必要だと先述しました。
そこで今回モデリングにおいて採用したのは、オリジナルサーフェス手法です。
オリジナルサーフェスは、オートサーフェス・オートサーフェイスとも呼ばれます。
オリジナルサーフェスは、簡単に言うと、3Dスキャナーで取得したデータ(STLデータ)に、ぴったりとラップをかけるようにして、サーフェスを貼り付けるモデリング手法です。
データの見た目は、パッチワークのようになります。
オリジナルサーフェスの利点
精度が非常に高く、現物との誤差がほとんど出ません。
場合にもよりますが、マニュアルモデリングよりも納期・費用がおさえられる傾向にあります。
オリジナルサーフェスの欠点
エッジなど、角が鋭利に表現できません。また、モデリングの後で、形状・寸法の編集はできません。
一概には言えませんが、データ容量が大きくなりがちという特徴もあります。
オリジナルサーフェスで作成したアルミ部品(他社製)のデータは、よりよい製品開発のために活用される
オリジナルサーフェスで作成した3Dデータ(IGES、STEP形式)は、実働1日間で納品させていただきました。
現物(他社製のアルミ部品)そっくりの3Dデータは、部品メーカー様の方で、よりよい製品開発のために活用されるとのことです。
競合他社がたくさんあれば、競争に負けないようにどんどん部品等のクオリティを上げるため、こういった研究が必要になってくるのだろうと思います。
今回のケースのように、
- エッジ(角)はそこまで重要でない
- モデリングの後でデータを修正する必要がない
という場合は、現物にそのままラッピングを行ったようなデータが取得でき、納期や費用がおさえられるオリジナルサーフェス手法が適用できる場合がありますので、お気軽にご相談ください。
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