三次元測定で部品の形状データを取得し金型製作に活用
基本情報
地域:兵庫県
業種:プラスチック製品メーカー
サイズ:220×300mm
材質:アルミ(金型)
納期:リバースモデリング実作業1日間
納品データ形式:3DCADデータ化のち、金型まで製作して納品
兵庫県のプラスチック製品メーカー様より、ある部品の形状を三次元測定、およびそれを基にした金型の製作のご依頼をいただきました。
お客様の方で、ある家電製品の防護カバー(ぴったり沿う、フィルムのようなイメージ)を製作されることとなり、その防護カバーは、「できるだけ商品にフィットするものが求められる」というお話でした。
フィッティングさせる家電製品の寸法や形状が分かるような、3DCADデータ等はお持ちではなかったので、その家電製品の実物を基に、3DCADデータから作成して、金型製作に活用することになりました。
丸みを帯びた測りにくい部品だったので、アナログではなく3Dスキャナーで三次元測定
お客様が製作予定の防護カバーは、家電製品のある一部品に取り付ける予定のものです。
その一部品は、曲面で構成された丸い形状をしていたので、アナログ計測だと時間がかかり、測定精度も落ちてしまいます。
“できるだけ、部品にフィットするカバーを作るための形状データが必要”だったので、アナログ測定により測定精度が落ちてしまうことは問題です。
そこで今回は、非接触型光学式の3Dスキャナーによるスキャニングで、家電製品の形状データを取得していきました。
※もっと複雑な形状の部品だと、3Dスキャナーを使ってもわずかに測定にズレが出ることがありますが、それでも三次元測定はアナログ測定に比べると、現物の形状の再現性が高く、精度的にも信頼できます。
三次元測定で取得した部品の形状データは、CAMソフトに対応させるためマニュアル手法でモデリング
3Dスキャニングによる三次元測定を行って、取得した家電製品部品の形状データは、CAMソフトに対応させるために、マニュアル手法でモデリングしました。
CAMソフトは、機械加工用のプログラムを作成するためのソフトで、今回のように、金型まで製作したいという場合にも活用されるものです。
“実物の形状に忠実な3DCADデータ化”ということなら、オートサーフェイス手法でも不足はないのですが、CAMソフトにかける場合は、オートサーフェイス形式のCADデータだと、プログラムの作成にあたり不具合が出ることがあるので、ほとんど使いません。
マニュアルモデリングの3DCADデータを作成後、CAMで金型製作用の加工プログラムを作り、実際に金型を製作・納品して、今回のご依頼は完了です。
高精度な三次元測定を活用したことで、家電製品の部品にフィットするカバーを生産できる、良い仕上がりの金型を製作することができました。
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