活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD

修理用部品を製作するために3Dスキャナーで既存部品をCADデータ化

基本情報

地域:大阪府

業種:部品メーカー

サイズ:約Φ50×300mm(最大)

材質:鉄

納期:3Dスキャン4時間、3Dモデリング3日間

納品データ形式:DXF

大阪府にある、金属部品メーカー様からいただいた、3Dスキャナーを使った修理用部品のCADデータ化事例です。

金属部品の製造ラインの設備は、全体的にかなり古い設備だそうで、ライン上で使用されている機器の生産メーカーは現在もう無いとのことでした。

 

さらに、製造ラインの機器の部品の調子が悪くなってしまったときに、交換して使うための修理用部品も予備がなく、次に機器が故障してしまった場合にどうすることもできない、という状態でした。

 

その製造ラインは、お客様の会社において要となるようなラインなので、万が一の故障時でも直ぐに修理して稼働できないと、大きな損失が出てしまうようでした。

 

「機械のメーカーがなく、予備の修理用部品もないならば、新しく作るしかない!」ということで、3Dスキャンを利用した詳細なCADデータ化を行える水谷製作所までご依頼いただきました。

数十点の部品の中からノギスで測れないものだけ3Dスキャン

先述しましたが、対象となる機器が置かれた製造ラインは、営業時間中少しの間でも止めることが難しいものでした。

 

どのように機械の部品を持っていこうか、お客様も悩まれていたようでしたが、打ち合わせの結果、平日の終業時間(18:00ごろ)にお客様の会社まで訪問させていただき、部品を取り外してもらい、持ち帰ることになりました。

 

新たに修理用部品(いわゆるスペア)を製作する必要のある部品は、すべて取り外したわけではなく、手作業での測定が難しく3Dスキャナーによる測定が必要なものだけを選びました。

 

数十点の中から7点まで絞った部品に共通しているのは、丸みを帯びた形状であることです。

また、3Dスキャンの対象となる部品の大きさは、バラバラでした。

 

そして、約2時間の作業で7つの部品を3Dスキャンし、データをとった後は、再度お客様の会社に訪問して、その日のうち(22:00ごろ)にお借りした部品を返却しました。

次の日からの製造ラインの稼働にも、影響を与えずに済んだので、お客様も喜んでくださりました。

3DのCADデータを2D図面に変換して納品

とりあえず、修理用部品を新しく製作するための既存部品のスキャニングを、その日のうちに行ってしまえば良かったので、3Dモデリング作業は急ぐ必要はありませんでした。

 

3日間でモデリングしたデータですが、お客様の自社工場では、3DのCADデータを活用する環境が整っていないとのことでしたので、2D(2次元)のDXF形式の図面に変換し、納品させていただきました。

その後、万が一の故障に備えて、早速お作りした2D図面を元に、修理用の部品を製作に取りかかられたとのことです。

 

「工場の生産ラインが止められない!」という兼ね合いで、3Dスキャンを行う部品をお借り出来る時間に限りがあったり、急ぎでスキャンしてほしいというご要望があれば、できるだけ対応できる方法がないか、検討をさせていただきますので、まずはお気軽にご相談をいただければと思います。

 

3Dスキャナーを使ったCADデータ化なら水谷製作所まで!

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