リバースモデリングで金型を複製 埼玉
基本情報
地域:埼玉県
業種:金型製作メーカー
サイズ:約500×500×80mm
材質:アルミ
納期:2週間
納品データ形式:金型
今回は、埼玉県にある金型メーカー様から、リバースモデリングによる金型の3D図面化、および金型の複製のご依頼をいただきました。
以前から、お客様の会社と弊社はお付き合いがあり、弊社の本業である真空成型金型の製作技術、そしてリバースモデリング技術の高さを見込んで、お問い合わせをいただきました。
お客様の会社では、20年ほど前に、砂型を使用した鋳造で、ある金型を製作されたそうです。
そして、最近になってその金型を納品した会社から、「生産数を増やしたいので、金型を増型していただけないでしょうか?」という内容のご相談を受けられたそうです。
ただ、20年前に金型を製作した当時のマスター木型は、廃棄されてしまい既に無く、金型の設計図面も手元に無い状況でした。
現状存在しているのは現物の金型だけで、増型するためには、現物の金型をそっくりそのまま複製する必要がありました。
そこで今回は、金型を3Dスキャニングして、リバースモデリング(3DCAD化)を行い、3D図面を基に金型の複製を行いました。
金型の抜き勾配やR部分を忠実にリバースモデリング
まず、現存している鋳物金型を3Dスキャニングし、リバースモデリング作業を行いました。
金型の凹んでいる部分には、製品を型から抜きやすいように、若干勾配(角度)がついていますが、この勾配が場所によりバラバラでした。
また、金型のR(カーブの付き方)にも、多少のバラつきが見られました。
このような場合、手作業で寸法を測定するのは、ほぼ不可能です。
今回は、勾配やRのバラつきも含めて、現物の金型に出来るだけ忠実にリバースモデリングを行っています。
リバースモデリングで作成した3Dデータを活用して金型を複製
リバースモデリングで作成した3D図面は、弊社で使用している金属加工用のマシニングセンタが認識するデータへと更に変換し、アルミ材を切削加工しています。
その後は、真空孔開け・仕上げ研磨を行って金型を完成させ、納品をして作業完了です。
お客様に、リバースモデリングした3D図面を基にして、複製した金型の仕上がりを確認していただいたところ、「現物の鋳物金型と、そっくりに出来あがったので良かったです。」と、大変喜んでいただくことができました。
鋳物金型の複製は、鋳物特有の寸法のバラつきがあったり、使用の段階で職人さんが手加工をして設計図面が参考にならなかったりするので、意外と難しい作業です。
ですが、弊社のリバースモデリング技術を生かせば、難しい鋳物金型の3D図面化および複製の作業も、高精度で行うことが出来ます!!
リバースモデリングで金型の3D図面を作るなら水谷製作所まで!!