活用事例

当社リバースエンジニアリングの3Dスキャン、3D CADデータ加工、3Dプリンター造形、3Dモデリングデータ作成のサービスを活用した事例をご紹介します。

3D scan、3D CAD

雑貨品の金型を作るために現物を3Dスキャン

基本情報

地域:大阪府

業種:射出金型メーカー

サイズ:約40×40×50mm

材質:樹脂

納期:実働2日間

納品データ形式:Parasolid(X_T)

測りにくい成型品のデータを3Dスキャン

大阪府の金型メーカー様からのご依頼です。お客様の会社は、プラスチック製品を成型するための金型を作っていらっしゃるメーカーで、いわゆる”射出成型品”の生産の元となる金型を取り扱っています。

 

今回のお客様に限らず、射出金型メーカー様のところには、お客様から「これ(プラスチック製品)と同じ商品を作ることが出来る金型を作ってくれませんか?」と、製品の現物を持ってきて依頼が舞い込むそうです。

 

射出成型品の図面がきちんとあったり、図面がなくても簡単な形の製品なら良いのですが、中には図面が存在せず、ノギスやゲージのような手動の測定器では測りにくく曲面の多い複雑な製品もあり、それを生産するための金型づくりも骨が折れる仕事になります。

 

そこで今回は図面がなく曲面も複雑な樹脂製の雑貨品(約40×40×50mm)を3Dスキャンして、3DCADデータを作成しました。

曲がった面が多い所を特に丁寧にスキャン

金型メーカー様が持ち込んでくださった雑貨品を実際に丁寧に3Dスキャンして、そのデータを基に3DCADデータ化を行いました。この3DCAD化の際に特に難しかったのは、やはり自由曲面どうしの繋がりです。複雑な曲面どうしが3DCADデータ上でちゃんと綺麗に繋がるように、弊社のオペレータが緻密に調整をしていきました。

 

製品のサイズを測る、データを作る、即納品の流れだと即日で行えることもありますが、今回は先述した通り細かい曲面のデータを丁寧に作成しましたので、実働2日間のお時間を頂きました。今回の射出成型品よりも、自由曲面が多くとても複雑な場合もありますが、その場合は3DCADのデータ納品までより多くのお時間を頂く場合もあります。

 

射出成型品の3Dスキャン後、Parasolid形式でお客様の会社にデータを納品しました。データを受け取られたお客様は、その後その3Dデータを反映した金型の製作に取りかかられたそうです。「丁寧に作られたデータのおかげで、私たち(お客様のメーカー)の方での調整の手間が省けて、雑貨品の金型を作りやすかった」とお声をいただきました。

 

今回のケースでもそうだったのですが、実際に3Dスキャンを行う前に、打ち合わせをして「製品(部品)のどの部分を特に精密に測定するか」を指定していただくことができます。製品の一部だけ細かくデータを測定して、重要でない所はそれほど時間をかけないことで、納品までの期間を短縮することが出来ます。もし納期までお急ぎの際は、ご相談ください。

 

3Dスキャンのことなら水谷製作所まで!

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